わかりやすい本文の書き方
本文は設計図の中核となる部分です。読者が手順を理解し、スムーズに作業を進められるように、明確で詳細な説明を心がけましょう。
ステップごとに分けて説明する
一連の作業を明確なステップに分け、順番に説明することで読者は迷わず進められます。各ステップには見出しをつけ、何をするステップなのかを明確にしましょう。
効果的なステップの例
【ステップ1】材料の準備と下準備
必要な材料をすべて揃え、サイズに合わせてカットします。木材は幅10cm×長さ30cmに4枚、幅10cm×長さ25cmに2枚カットします。ヤスリで切断面を滑らかに仕上げておきましょう。
【ステップ2】部品の組み立て
長さ30cmの板2枚を平行に置き、25cmの板を上に渡して四角形を作ります。図のようにネジで固定しますが、この時点ではまだ緩めに留めておきましょう。
注意点や失敗しやすいポイントを明記する
あなたが作成する過程で経験した失敗や、読者が躓きそうなポイントを事前に説明することで、読者の失敗を防ぐことができます。「ここが難しい」「ここで失敗しやすい」という情報は非常に価値があります。
注意点の効果的な伝え方
- 目立つように囲みや色付きの文字で強調する
- 「ポイント」「注意」などの見出しをつける
- 失敗例の写真があれば添付する
- 正しいやり方と間違ったやり方を比較する
- 「〜しないでください」という禁止表現より「〜するとよいでしょう」という推奨表現が効果的
専門用語は解説を添える
あなたにとって当たり前の専門用語や技術用語でも、初心者の読者には分からないことが多いです。専門用語を使う場合は、簡単な解説を添えるか、平易な言葉に置き換えましょう。
良い例
「玉止め(糸が抜けないように結ぶこと)をしっかり行い、糸端を5mm程度残して切ります。」
改善したい例
「玉止めをしっかり行い、糸端を5mm程度残して切ります。」
本文作成のチェックリスト
- 手順を明確なステップに分けているか
- 各ステップで何をするのか明確か
- 必要な材料と道具が詳細に記載されているか
- サイズや数量などの具体的な数字が示されているか
- 注意点や失敗しやすいポイントを説明しているか
- 専門用語には解説を添えているか
- 写真や図解と文章の対応が取れているか